病院で使用される計測器をご紹介
独特のにおいを改善するのに役立つ「におい測定器」
におい測定器は、多くの病院が導入している計測器です。
病院にはトイレ、汚物処理室などにおいが気になる場所がたくさんあります。またホルマリンなどの薬剤のにおいや独特の病臭などが、入院患者だけでなく看護師や医師、見舞客にストレスを与えることも少なくありません。
これらのにおいをにおい測定器で計測すると、今どれくらいのにおいが発生しているのか、ストレスになり得るレベルなのかを客観的に判断できます。場所に合わせて消臭対策を考えたり、消臭の効果がきちんと出ているのかを測定したりすることも可能です。
医療用水の水質検査に重要な「水質計」
病院では清潔な水を利用することが非常に重要です。利用する水の水質を測定し、治療などに利用しても問題ないかを簡単にチェックできる機器が水質計です。
水質計にもさまざまな種類があり、施設を管理するために利用する簡素なもの、透析用水に利用する水の塩素を測るもの、感染症予防のための計測が可能な高濃度のものなどがあります。使用する目的に合わせて水質計を選ぶことでより正確な数値を把握できます。
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病院全体の環境を改善できる「騒音計」
入院患者にとって、病院の騒音は大きなストレスのひとつです。作業している音がうるさい、ほかの患者がうるさい、通院患者・待合室の音がうるさい、さらには病院の外の工事の音がうるさいなど、騒音が続くだけで精神的負担が大きくなります。
患者だけでなく、病院で働くスタッフにとっても騒音は問題です。正しく指示が聞き取れないようなレベルの騒音があれば、治療内容に影響することもあるでしょう。
騒音計を取り入れることで、今どれくらいのレベルの騒音が鳴っているのかを把握できます。患者や待合室がうるさい場合には注意喚起ができますし、工事などがうるさい場合は交渉を行う際の証拠になります。
デジタル騒音計はコンパクトで計測しやすいものが多いため、必要性が低くても備えておくだけで万が一のトラブルの際に役立てることが可能です。
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患者の体温が一目でわかる「サーモグラフィ」
サーモグラフィは、熱に反応して色が変わる測定器です。温度の高い対象ほど色が赤く、また温度が低いほど青く映る特殊なカメラです。
サーモグラフィは検査に利用されることもありますが、病院の待合室などでも利用されることがあります。温度によってカメラに映る色が変化するため、体温が高い人を即座に検出できるのです。
高熱の患者、感染症の疑いがある患者がすぐに発見できると、優先して治療に取り掛かったり、隔離したりできるので、院内感染のリスクを軽減できます。とくに体力の低下している人にとっては、院内感染が重大な病気につながってしまうこともあります。感染症患者を素早く見つけられるサーモグラフィは現在注目されている測定器なのです。
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清潔な院内を維持するための「粉塵計」
どんなに清潔に見える病院でも、掃除がきちんと行き届いていないとほこりやPM2.5などが院内に充満してしまいます。これらの粉塵は衛生上悪く、患者の体調が悪化する原因にもなるものです。
粉塵計を利用して病院内の空気中の粉塵をチェックすれば、どの部分にほこりが溜まりやすいのか、どの部分が清潔なのかを把握できます。この数値を参考に空気清浄機を設置する場所などを考えることも容易です。
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薬品の軽量に役立つ「電子天秤」
薬品は、より正確な数値を計測して利用しなければなりません。そこで役立つのが電子天秤です。
細かい数値まで正確に計測できるので、投与する薬品の量を間違えるリスクを低減してくれます。目盛りを目視するタイプよりデジタルの電子天秤のほうが人気であり、多くの病院で取り入れられています。
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まとめ
・院内を安全で快適な環境にするために計測器を活用しましょう
計測器は、治療に使うだけでなく病院内の環境改善にも重要な役割を担っています。院内をより安全で快適な環境にするために、どの測定器が必要かをチェックしてみてください。