超音波洗浄器

超音波洗浄機の原理と使い方

普段私たちが物をきれいにする際には、乾いた布や洗剤をつけた布で汚れを拭き取ったり、水で流して洗浄する方法をとります。しかし、見た目ではきれいになっているように見えても実は汚れが落ちていないこともままあり、細かな部品の組み合わせや複雑な形状の物を洗浄する場合には、どうしても届かない部分が出てきます。そんな時に隅々まで洗浄を行ってくれるのが超音波洗浄機です。
原理は、水槽内に仕込まれた振動板から超音波を発生させて真空の泡を作り、それが破裂した際の衝撃波によって汚れを剥離させます。超音波は物体にぶつかると反射するだけでなく、物体内を透過して内部にも浸透していくので、複雑な形状の物をきれいにするといった使い方ができます。また、底に仕込まれた振動板から水面へと向かう水の流れも発生するため、剥がされた汚れは水の流れに沿って水面まで移動し、汚れをさらに洗浄する物体から引き剥がす効果もあります。
超音波の周波数は幅広く、周波数によって汚れを落とす力も変わってきます。周波数が低いほど大きな汚れを強力に落としますが、洗浄する物に与えるダメージが大きくなります。逆に高い周波数は小さな汚れを落とす力しかないものの、洗浄する物に与えるダメージは小さくなります。
高い周波数を使用する超音波洗浄機では、水の分子を加速させてぶつけることで汚れを引き剥がす方法も行っています。ただしどちらも超音波を使用して汚れを落とすという点では一致しているので、両者は区別されずにどちらも超音波洗浄機として扱われています。使用する際には水槽内に水と洗浄したい物を入れてスイッチを押し、そのまま放置するだけと簡単なのも利点の一つです。

超音波洗浄器中古計測機器一覧

※オプション機材につきましては、「在庫お問合せ」よりお問合せくたさい。 -->

コード	機材名称型番	メーカー名	販売価格
3e1596	超音波洗浄器 ASU-20M	ASONE アズワン	お問合せ下さい
3e1598	超音波洗浄器 ASU-3M	ASONE アズワン	お問合せ下さい
3e1597	超音波洗浄器 ASU-3	ASONE アズワン	お問合せ下さい
3e1557	超音波洗浄器 UT-105S	シャープ SHARP	お問合せ下さい
3e1473	超音波洗浄器 ASU-2	ASONE アズワン	お問合せ下さい
3e1474	超音波洗浄器 ASU-6		お問合せ下さい
3f2395	超音波洗浄器 8510J-DTH	BRANSON ブランソン	お問合せ下さい
3e1152	超音波洗浄 UT-206	シャープ SHARP	お問合せ下さい
3e0937	超音波洗浄 UT-105HS	シャープ SHARP	お問合せ下さい
3e0697	超音波洗浄ウルトラソニック 3800N	ヨシダエスエヌディ	お問合せ下さい

※オプション機材につきましては、「在庫お問合せ」よりお問合せくたさい。

コード	機材名称型番／メーカー名	お問合せ販売価格


3e1596	超音波洗浄器ASU-20M
3e1596	ASONE アズワン
3e1598	超音波洗浄器ASU-3M
3e1598	ASONE アズワン
3e1597	超音波洗浄器ASU-3
3e1597	ASONE アズワン
3e1557	超音波洗浄器UT-105S
3e1557	シャープ SHARP
3e1473	超音波洗浄器ASU-2
3e1473	ASONE アズワン
3e1474	超音波洗浄器ASU-6
3e1474
3f2395	超音波洗浄器8510J-DTH
3f2395	BRANSON ブランソン
3e1152	超音波洗浄UT-206
3e1152	シャープ SHARP
3e0937	超音波洗浄UT-105HS
3e0937	シャープ SHARP
3e0697	超音波洗浄ウルトラソニック3800N
3e0697	ヨシダエスエヌディ

※オプション機材につきましては、「在庫お問合せ」よりお問合せくたさい。

水の代わりに洗浄液を使用して汚れを落とす

超音波洗浄機を使用する場合、洗う物にダメージを与えずに洗浄する場合は水や温水を使用しますが、水の代わりに洗浄液を使用する使い方もあり、汚れの種類などによって使い分けます。
工業用として超音波洗浄機を使用する場合、想定される汚れの対象は油分やフラックス、研磨剤などの微粒子となり、洗浄する物の材質は金属や樹脂、ガラスや半導体といった無機材料が対象となります。その汚れや材質に対応した洗浄剤は水系と非水系に大別され、用途によって洗浄液の種類を決めていきます。
まず水系の洗浄液は酸性と中性、アルカリ性に分かれています。中性とアルカリ性は油分や切粉、ホコリといった軽めの洗浄に使用され、酸性の洗浄液はスケールの除去やメッキ前の洗浄といったしっかりと洗浄したい時に使用されます。どれも不燃性で扱いやすい洗浄液ですが、何回かすすぎ作業を行う必要があったり、乾燥させた時にシミが発生したりする可能性があります。また、基本的には使い捨てで、使用した洗浄液は排水する際に処理が必要となります。
非水系の洗浄液には炭化水素系と溶剤系があり、炭化水素系は油分やフラックスの除去に、溶剤系は油分や切粉、ホコリの洗浄に使用されます。どちらも汚れの溶解力や作業後の乾燥性は良いのですが、炭化水素系や溶剤系の中でもアルコールを使用している物の場合は引火する可能性があります。そのため取り扱いには注意しましょう。水系より初期ランニングコストがかかりますが、蒸留再生装置を使用することで再利用が可能なのも非水系の特徴です。

超音波洗浄機を使用する際の注意事項

超音波洗浄機を使用する際にはいくつか注意事項があり、使い方を間違えると機械が故障する他、洗浄する物が破損してしまう場合があります。まず使用する際には最低でも水槽の半分以上、ヒーター付きの場合は8分目以上に水または洗浄液を入れてください。空の状態や洗浄液の量が少ない状態で作動させるとトラブルの元になります。
水槽内、特に超音波を発生させる底面に汚れを付着させたまま使用し続けても故障の原因となるので、清掃はこまめに行うようにしましょう。
そして、洗浄できる物とできない物があることにも注意が必要です。洗浄する物は水に強く、超音波の振動に耐えられるだけの強度が必要です。洗浄を行う前に表面を見て傷や割れ、塗装の劣化、特殊なコーティングが施されていないかどうかの確認をします。もし傷や割れなどがあるとさらに劣化を広げてしまう恐れがありますし、劣化した塗装や特殊なコーティングは超音波によって剥がれてしまいます。
超音波洗浄機を使用できる金属は数多くありますが、アルミ製の部品は超音波の圧に耐えられません。同様に、真珠やべっ甲などは柔らかいので洗浄することは不可能です。細かな部分まで洗浄できるので防水仕様の腕時計をそのまま入れてしまう方もいます。しかし、超音波振動で水が入ると故障するので、入れないでください。これ以外にも超音波洗浄機によっては注意しなければならない事項が含まれているので、使用する前には説明書に目を通すことをおすすめします。