鉛直器
鉛直器とは?特徴と用途をご紹介測量や建築において用いられる器具の一つに鉛直器があります。建設業に携わらなければあまり使うことのない器具ですが、どのような特徴があるのでしょうか。 建設工事や測量で用いられる鉛直器の使い方や機器の種類について解説します。 |
「鉛直器」の一覧の中で、よく見て頂いている中古計測機は
鉛直器中古計測機器一覧
※オプション機材につきましては、「在庫お問合せ」よりお問合せくたさい。
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コード | 機材名称 型番 | メーカー名 | 販売価格 | -->お問合せ |
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re0106 | 自動天頂鉛直器 ZL ZL | ライカ Leica | お問合せ下さい | |
re0105 | 鉛直器 PD3 PD3 | ソキア SOKKIA | お問合せ下さい |
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コード | 機材名称 型番/メーカー名 | お問合せ 販売価格 |
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re0106 | 自動天頂鉛直器 ZLZL | |
ライカ Leica | ||
re0105 | 鉛直器 PD3PD3 | |
ソキア SOKKIA |
鉛直器の特徴鉛直器とは、その名前から分かるように鉛直を測定するものです。鉛直が測定できないと、測量や建築において大きな誤差が生じ、住人や利用者の安全が脅かされてしまう恐れがあります。 そのため、鉛直器は非常に重要な器具なのです。「鉛直」は垂直と混同されがちですが、厳密にいうと異なります。鉛直とは水平に対して垂直であることを示しており、重力が働いている方向と定義できます。 測量においては基準点と測量機器の鉛直距離、さらに鉛直線と測量機器の鉛直角をもとに、対象との水平距離を測定しています。 したがって鉛直器は垂直ではなく、重力が働いている方向を知るために用いられているのです。 測量では鉛直器がより正確な距離を測定するために重要な役割を果たしています。鉛直器の用途鉛直器は、主に土木・建設工事で用いられます。鉛直器を使用することで構造物が傾いたり歪んだりするのを避けられます。では、具体的にどのような使われ方をするのか見ていきましょう。測量作業の際の鉛直出し測量業務においては、鉛直出しが非常に重要です。測量では起点となる基準点が複数存在しますが、その基準点の直上にトータルステーションがなければ計測結果が正確ではなくなってしまうでしょう。 測量機器が基準点からずれていれば、測定して算出した水平距離も当然間違えてしまいます。鉛直出しが正確に行われなければ、道路やトンネルの建設において設計図通りに工事が行えないという事態が生じ得るのです。 測量を行う際には、鉛直器を使って基準点と測量機器が鉛直上に来ているかどうかを確認することが非常に重要であることが分かるでしょう。建設作業の際の鉛直出し建設作業においても鉛直は非常に重要な意味を持ちます。鉛直出しが正確に行えないと、建物全体が傾いてしまう恐れがあるからです。 たとえば、ある家に大黒柱を設置するとします。大黒柱が鉛直から少しでも傾いていれば、建設工事を続けていくうちに家全体に悪影響が及ぶかもしれません。 家の傾きは家の強度や耐震性にかかわる問題なので、鉛直出しを正確に行うのは非常に重要なのです。レーザー鉛直器を使って柱の横に鉛直の線を映し出せば、柱が傾いているかどうかを判断できるでしょう。 柱以外にもまっすぐ鉛直に建てなければならない建造物は存在します。例として挙げられるのが煙突や住宅の屋根から雨を排水するための縦樋(たてどい)などです。 煙突や縦樋は鉛直に作らなければ見栄えが悪くなってしまうため、鉛直器を用いて正確に鉛直出しする必要があります。 住宅や構造物の建設作業を行う場合には、鉛直器を使う機会が多くあるといえそうです。鉛直器の種類測量や建設作業で用いることが多い鉛直器ですが、いくつかの種類があります。鉛直器を使う機会が多い方は、ぜひどのような種類があるかについても知っておくとよいでしょう。望遠鏡を覗くタイプの鉛直器以前よく用いられていたのは望遠鏡を覗いて鉛直を測定する鉛直器です。20倍程度の倍率の望遠鏡を覗いて鉛直を測ることができるもので、精密気泡管を用いた正確な鉛直出しが行えます。 トータルステーションなどの測量機器には覗くタイプの鉛直器がついており、機材を据え付ける際に鉛直出しができるようになっています。建設作業に用いる鉛直器の場合、2つの望遠鏡が付いていて上部と下部の両方の鉛直出しができるようになっています。 建設作業では柱や煙突の設置に鉛直出しが必要になるので、上部に鉛直出しができる機器が必要となるのです。レーザーを使った鉛直器現在多くの建設現場で用いられているのが、レーザーを使った鉛直器です。上下両方向にレーザー光線が照射されるので、3階以上の住宅でも簡単に鉛直出しを行えます。 水平にセットすれば自動的に鉛直を検出してくれる製品もあり、素早く鉛直出しを行うのに適しています。さらに制動装置が付いた鉛直器であれば、振動がある現場であっても影響を受けにくいので非常に便利です。 とくに大きな建造物の建設中には、振動が多い現場で鉛直出しをしなければならないことも多いので、制動装置がついて鉛直器を使う機会も多くなります。レーザー鉛直器だけでなく、レーザー墨出し器を鉛直器として用いることもあります。【まとめ】正確な施工に欠かせない鉛直器鉛直器は測量や建設などで正確な施工を行うために必要な機器です。とくに住宅を建てる際には、柱や壁が傾いていないかどうかを確認するために用いられます。 普段あまり意識することのない鉛直器ですが、安全に鉛直出しするために非常に有用な機器であることを覚えておきましょう。 |