標尺
標尺とは?特徴と用途をご紹介
測量で用いられる器具はたくさんありますが、とくに工事現場などでよく見かけるものの一つが標尺です。とくに水準測量で用いられる器具ですが、標尺はどのような役割を果たしているのでしょうか。水準測量に欠かせない標尺の特徴や用途について詳しく解説します。 |
標尺中古計測機器一覧
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機材名称 型番 |
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re0104 |
一級水準標尺 GS1 GS1 |
ソキア SOKKIA |
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標尺の特徴とは?
測量にはさまざまな種類がありますが、標尺はとくに任意の2点の高低差を求めたり標高を求めたりする水準測量で用いられる棒状の尺です。標尺は正式名称ですが、ほかにも箱尺、ロッド、スタッフ、ミール、スタジア尺などとも呼ばれます。
一般的に標尺はアルミ製で、表面に白黒もしくは白と赤で5mm単位の目盛が描かれています。目盛は5mm単位ですが、目分量で1mm単位まで読み取ることが可能です。任意の2点AとBの間に水準器を立て、2点に標尺を立てます。
たとえば、Aに立てた標尺で見えた目盛が1m50cm5mmだったとします。続いてBに立てた標尺で1m60cm5mmと読めたとすれば、AよりもBの方が10cm低いことが分かるのです。
この方法は直接水準測量と呼ばれますが、一方で任意の点Aにトランシットを立てて任意の点Bに標尺を立てる間接水準測量という方法もあります。
通常道路工事や建設工事で用いられる標尺は3mから5mのアルミ製ですが、より精度の高い水準測量をしなければならない場合には、インバール製の標尺が使われることも少なくありません。
インバール製の標尺の長さは3mほどの製品が多く、0.01mmまで読み取ることができます。加えてデジタルレベルを用いた水準測量で用いられる専用の標尺も販売されています。
標尺の使い方
標尺の使い方はそれほど難しくありません。標尺を使うのに特別な資格は必要ないので、誰でも標尺を使って水準測量を補助することができるでしょう。
まず、水準測量を行う際に決められた任意の点AとBの間にレベルとも呼ばれる水準器を据え付けます。
補助する作業者は、まず点Aに標尺を立てます。水準器を覗いている作業者はスコープ内の十字と標尺を見ながら、点Aにおける高さを記録しなければなりません。
続いて標尺を持っている人は点Bに移動し、先ほどと同様に標尺を立てます。作業者は水準器を点Bに合わせ、点Bで読み取った高さを記録すれば、ABの間の高低差を算出できるのです。
さらに点Bからさらに進行方向側にある任意の点Cを決め、点Bと点Cの間に水準器を据え付けます。同様の作業を繰り返すことにより、任意の区間の高低差を算出できるでしょう。
標尺を使うときの注意点
標尺を使うのはそれほど難しい作業ではありませんが、いくつかの注意点があります。この注意点に留意することで、より正確な水準測量が可能となるでしょう。
1.標尺は固い地面に立てる
最初の注意点は、標尺を固い地面に立てるという点です。標尺は高さを計測するためのものなので、柔らかい地面に立ててしまうと正確に高低差を測ることができません。
もともと水田だった場所や地盤沈下が発生しているような場所では、地面がとても柔らかくなっていることがあるので、十分な注意が必要です。
もし標尺を立てると沈下してしまうのであれば、標尺台を使って対応できるでしょう。
2.標尺の継ぎ目が正確か確かめる
続いて標尺を使う際の注意点として挙げられるのが、標尺の継ぎ目です。水準測量でよく用いられるアルミ製の標尺の場合、3mや5mの製品の多くは引き抜き式となっています。
そのため、最後までしっかり引っ張らないと継ぎ目の部分で目盛が正しく表示されなくなってしまうのです。
そのままの状態で水準測量を続けると、不正確なデータが記録されてしまい、その後の工事に大きな影響を与える恐れがあります。とくに高低差の大きな場所を測量する場合には、標尺の継ぎ目の目盛が正確に表示されているかを確認しましょう。
標尺は鉛直に立てる
正確な水準測量を行うためには、標尺を任意の点の上で鉛直に立てる必要があります。そのため補助者は水準器に対して正面に立ち、自分の体の真ん中に標尺がくるように立てなければなりません。
しかし、その状態では標尺の前後の傾きには気づきにくくなります。そこでポイントとなるのが、標尺を前後にゆっくり傾けることです。標尺を前後にゆっくりと振れば、観測者はもっとも小さな値を読むことで標尺が鉛直に立ったときの高さを記録することができます。
水準測量では、こうした観測者と補助者の協力関係によって正確な計測が可能となるのです。
標尺は水準測量に必須のアイテム
標尺は主に道路工事や建設工事の前に行われる水準測量で用いられるアイテムです。一般的にはアルミ製の標尺、より精度が求められる場合にはインバール製の標尺が用いられます。
標尺の使い方はそれほど難しいわけではありませんが、注意点に留意することでより正確な測量が行えるでしょう。
測量に携わる方も、補助者として働く方も、標尺の使い方を理解して実務に役立てるようにしたいものです。
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標尺の計測機器で利用されている用途
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