低周波音計
低周波音計とは低周波音とは、100ヘルツ以下の音のことで、私達人間の耳で感知できる音とできない音があります。私達人間の耳で感知できる音は一般的に20ヘルツから20,000ヘルツで、感知できない20ヘルツ以下の低周波音については特に超低周波音と呼ばれています。低周波音の発生源として代表的なものには、送風機やヘリコプター、鉄道トンネルなどがあります。しかし、実はそれら以外でも一般的な住宅や建物、商業地域、自然界など私達の日常生活を送る上で欠かせない様々な場面において発生しています。そういった低周波音によるクレームの要因を明らかにし、詳細を調べるのが、低周波音計の使い方です。低周波音による苦情は、物的と心理的、生理的の3つに分けられます。例えば、私達の耳で感知できない超低周波であっても、それが原因で振動など物的な被害が発生することがありますが、これによる苦情を物的苦情と言います。また、私達の耳で感知できる範囲内の低周波音であれば、それが原因で精神不安定や不眠に陥ったりする場合もあり、それによる苦情を心理的苦情と言います。生理的苦情は、低周波音が原因で頭痛など様々な体調不良が引き起こされるケースからの苦情です。 低周波音計の使い方としては、苦情の要因や詳細を調べる以外にも、環境影響評価にあたって現状を把握することや、苦情対策の前後で測定を行って効果を確認するといった場合もあります。いずれの場合も、低周波音計は低周波音による影響や、これについての評価や対策を客観的に行うために欠かせない機器です。 |
「低周波音計」の一覧の中で、よく見て頂いている中古計測機は
低周波音計中古計測機器一覧
※オプション機材につきましては、「在庫お問合せ」よりお問合せくたさい。
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コード | 機材名称 型番 | メーカー名 | 販売価格 | -->お問合せ |
---|---|---|---|---|
3m3737 | 超低周波レベル計 XN-1J | RION リオン | お問合せ下さい | |
3i0365 | 低周波音レベル計 NA-18A | RION リオン | お問合せ下さい | |
3a0384 | 超低周波音圧レベル計 XN12A | RION リオン | お問合せ下さい |
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コード | 機材名称 型番/メーカー名 | お問合せ 販売価格 |
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3m3737 | 超低周波レベル計XN-1J | |
RION リオン | ||
3i0365 | 低周波音レベル計NA-18A | |
RION リオン | ||
3a0384 | 超低周波音圧レベル計XN12A | |
RION リオン |
低周波音計で正しい結果を導き出すためのポイント低周波音計で正しい結果を導き出すための使い方を実行するために、測定場所の選定は重要です。低周波音の中には、人間の耳では感知できない小さな音も含まれるため、雑音がない場所を選ぶのが大前提となります。風が吹いていたり、エアコンなど電化製品が稼働していたりといった場所でも低周波音計に影響が及び、正確な測定結果を出せない場合があります。その他、音の反射や遮蔽が発生する可能性がある場所も避ける必要があります。なお、集合住宅などにおける居住者同士の騒音トラブルを受けて測定する場合には、騒音がある場所とない場所の2ヶ所以上で測定します。そうすることで、騒音の実態や健康被害との因果関係などがより明らかとなります。2ヶ所以上における測定では、低周波音を発生させている機械などの稼働条件が一定かつ不変である場合には、時間が違っていても支障がないため1人で移動しても測定できますが、そうでない場合には2人以上での同時測定が理想です。人員が不足している場合には、延長コードで複数の低周波音計の出力を1ヶ所に集結させて測定を行う方法もあります。 低周波音計で正しい結果を導き出すための使い方としては、測定した際のデータをきちんと記録しておくことも大切です。測定者の氏名や測定日時、測定場所は基本事項です。他にも、気象条件や周囲の状況、測定に使用した機器の詳しいデータも残しておく必要があります。測定者自身が感じ取った印象や気づいた点も参考資料となるので併せて記しておきます。 低周波音計の実際の使い方低周波音計は、低周波音が人の健康や心理にどのような影響を及ぼしているかについて調べる際によく用いられます。例えば、騒音の苦情に対応するための調査、及び対策や予防策を講じるための調査といった使い方です。このような場合の測定において採用されるのが、G特性音圧レベルです。G特性音圧レベルとは、人間の耳で感知できない1から20ヘルツの超低周波音が人間に与える影響を数値化したもので、デシベルという単位で表されます。低周波音が原因で心身に何らかの影響が表れ始めるレベルは92デシベルで、睡眠が妨げられるなどの影響が表れ始めるのは100デシベルとされています。また、G特性音圧レベルと併用して3分の1オクターブバンドでも評価が行われます。騒音分析として古くから採用されているものにオクターブバンドがありますが、これをさらに細かく3分割して分析できるのが3分の1オクターブバンドです。低周波音計は、現況把握のための調査でもよく用いられます。事業計画地周辺などにおける環境調査などの使い方です。現況把握で低周波音を測定する場合には、その一帯で特に低周波音が発生しやすい時期や時間帯に実施するのが理想的とされますが、各時間区分で代表的な時間帯に測定するという方法もあります。 低周波音計を工場や事務所といった作業場で用いる場合もあります。主に、騒音や健康被害への対策、あるいは実態調査としての使い方です。そのような場合においては、作業員の耳の位置を測定点として計測しますが、定まらない場合には作業員の動線上にある幾つかの地点で、床上1.2メートルから1.5メートルの高さで測定します。低周波音による問題や被害が既に生じている場合には、発生している場所で測定を行うようにします。音圧レベルが場所によって異なる場合には、最も音圧が大きくなる場所で測定するのが基本です。 低周波音は大きくわけると2種類あり、嫌な感覚などの人の心身に係る影響(健康被害、低周波音被害、マンション等からの苦情、不眠の症状)、もう一方は窓ガラスが震えたりする物的影響です。計測機能として、セレクトされた時間重み付け特性、周波数重み付け特性、FLAT特性、G特性、1/3オクターブバンド実時間分析などがあります。工場の送風機、機械プレス、ポンプや、店舗の空調室外機、交通機関では高速道路の近隣などで利用されます。(防音対策) |